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ポエム

音楽の力
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あの人の歌声がイヤホンから流れてくる
辛い思いも、悲しい気持ちも包みこんでくれる
音楽の力ってすごいなぁ
そう思いながら、歌声に聴き惚れる日々

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それから、

スポットライトのすぐ側の、知る人ぞ知る暗闇の、見えてるはずでも気づかない。そんな空間でお便りを、あなたと送りあった過去は、どれも全てが宝物。
今日はとびきり大きくて、東雲色の飴玉を、輝いている飴玉を、あなたに。
私はまだまだここに居る。もしもあなたがいつもより、真っ暗闇でもがくなら、私はあなたに届けよう。ここならそうよ、話さなくても、その気持ちだけを受け止められる。
距離も時すらも超えそうな、そんなブランコに乗っていよう。

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僕なんか

2枚のレンズ越しに
互いの眼鏡の向こう側で
微かに交わった視線に
ご丁寧にまごついた僕に
目を細めた君には
僕なんか、似合わないんだろう

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24:00  

妄想はやはり口に合うようで、現実はパセリよりすこぶる苦い

《幸福》のプレイリストも終わりが近づき、ループの準備はいつでもできてる

 時計の針は見て見ぬふりを

 ガラスの靴よりモンスターエナジー

 三度の飯よりゲームが好きで、どんなクズより自分が嫌い

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑫

「まぁ一言で言えば、不正が行われていないか見張る役だな」
遠巻きに見守るだけだけど、と耀平は笑う。
「じゃあ2つ目」
間髪入れずにわたしは質問する。
「ターゲットは誰なの?」
そう聞くと、耀平は公園の人が多くいる方に目を向けた。
「えーとな、あの2人組」
師郎と鏡子の知り合いなんだ、と耀平は向こうにいる2人組を指さした。
わたしはふーんとうなずく。
「んじゃ3つ目」
わたしがそう言うと、今度は何だい?と耀平は答えた。
「なぜ背中に紙…?」
あーそれは…と耀平の目が泳いだ。
「…おれにも分からん」
「何だそりゃ」
わたしは思わず突っ込んだ。

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窓辺のカフカ

悲しくなんてないよ
日記にも書けない時間が増えてくこと
雨がこの街を浸すまで

愛しくなんてないよ
信号の点滅時間すら惜しくなったこと
光が僕の闇を見ないフリした

引っ張ればすぐに千切れてしまいそうな
そんな線路の向こう側へ行く

難しいことだ、なんて何故言う?
君は意外と強いんだぞ

今なら見たい景色の全て
目を閉じてでもピントを合わせられるだろ
窓辺から身を乗り出して
踊れ、今なら壊れてもいいだろう

嬉しくなんてないよ
この唄も誰かの真似事になってしまうの?
ならこんなもの要らない

寂しくなんてないよ
だって君にはもう一つ手があるから
それならもう必要ないでしょう?

押し込めて潰してやりたくなるほど
身勝手で惨めな五次元の空

微笑って指差した先の点と
君と僕を繋げば怖くなんてないよ

今なら触れたい明日一つのみ
ヒントなんて無くても嗅ぎ出せるだろ
海辺に憧れていたんだよ
描け、恥ずかしいものだらけだろう

声がほら、こだまする
僕の言葉の一つ一つ 何もかもが
ノイズと化してしまう前に

疾れ、今なら怖くなんてないだろう

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今日は嘘をついていい日。
人を悲しませる嘘もあれば、喜ばせることもできる魔法みたいなもの。
それをどう使うかはあなた次第。
ただ、気を付けて午後には魔法は効かなくなるから。

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エイプリルフール

貴方の言葉は真か嘘か
判別がつかないんだ
正午になっちゃう前にさ
謎めいた言葉の真意を教えに来てよ

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春、そして一人

昨夜の雨は別れを嘆く私の気持ちが流した涙のようだった。
そんな雨に打たれて桜はその花から花弁を散らす
花弁は元の花から散って初めて別の花の花弁と出会うことができる。風に乗り、雨水に流され、気まぐれに任せてどこまででも行ける。
そんな旅の先に待つのは育ちも境遇も違う新たな出会いと“一人前”という肩書き

ここからは私一人でやっていかなくちゃ、そう覚悟を持って今日もひとひらの花弁が散っていく

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春、ありきたり

不安を顔に貼り付けて
桜のせいで白く霞んだ風景に
自分が自分でない錯覚なんてしながら
それでも始まるおとなの1歩が
重くて怖くて
冬の名残のような
冷たい風が私の体を震わせている

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Shi-ka村

Shi-ka村に、春が来た。

高校生になる木いちごちゃん
「陽が眩しくて、
 風があったかくて、
 桜が踊ってて。
 私、まだ生きてるんだってなる時もあるけど、
 まだ、生きられてるんだとも思えて。
 春が来ると、
 この世界が急に愛しく、
 大切なものになるんです」